Inter“FACE”
「顔」という個性を最大限に引き出すインスタレーション
一人ひとり異なる顔の個性を、加工で整えるのではなく、さまざまな表情を通して引き出す参加型デジタルインスタレーションです。Webカメラの前で表情を変えると、その動きに応じて手作り感のある素朴なエフェクトが現れます。鑑賞者が反応を探りながら、普段は見せない表情まで試したくなる体験を設計しました。
private work
プロジェクトについて
顔は一人ひとり異なり、その違い自体がその人の個性やアイデンティティを形づくるものだと考えています。一方で、マスクで顔を覆う生活が日常になった経験や、SNSのフィルターやプリクラで顔を大きく加工することが身近になる中、本来それぞれ異なるはずの顔が、似た方向へ整えられていくことに違和感を覚えました。
そこで、自分の顔を隠したり別の姿に変えたりするのではなく、さまざまな表情をつくること自体を楽しめるインタラクティブ作品を制作しました。Webカメラの前で表情を変えると、その変化に反応してシンプルなエフェクトが現れます。エフェクトはあくまで表情を引き立てる補助的な存在とし、作品の主役は鑑賞者自身の顔です。
また、どの表情に反応するかはあえて画面上で示さず、鑑賞者自身がさまざまな表情を試しながらエフェクトを探す構成にしました。1回の体験は30秒で終了し、短い体験を繰り返す中で、普段はしないような表情まで自然と試したくなる体験を目指しました。エフェクトには、機械的な直線や整った曲線ではなく、ゆがみや不均一さをもつ、手作り感のある素朴な形を用い、顔そのものの存在感を損なわないようにしました。